緑山とは?SASUKEの聖地「緑山スタジオ・シティ」を徹底解説
SASUKEを見ていると、実況が必ず口にする言葉があります。「聖地・緑山」。でも、そもそも緑山ってどこ?何がある場所なの?——2026年8月24日(月)よる7時からTBS系で『SASUKEワールドカップ2026』が放送されます。放送前に、あの舞台の正体をまとめて押さえておきましょう。
緑山とは?SASUKEの舞台の正体
緑山とは、神奈川県横浜市青葉区にある「緑山スタジオ・シティ」のことです。TBSホールディングスが土地・建物を所有し、専門の運営子会社である株式会社緑山スタジオ・シティ(略称MSC)が管理・運営しています。
TBS制作のドラマの多くがここで撮影されているほか、SASUKEをはじめとする体を張ったバラエティ番組の収録拠点にもなっています。基本的には貸しスタジオなので、TBS系列だけでなく在京キー局・在阪準キー局・NHK・東海テレビなどが手がけるドラマ、さらには映画やCMの撮影にも使われています。
| 正式名称 | 緑山スタジオ・シティ(Midoriyama Studio City) |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県横浜市青葉区 |
| 所有 | TBSホールディングス |
| 運営 | 株式会社緑山スタジオ・シティ(MSC) |
| 主な用途 | ドラマ・バラエティ・映画・CMの収録/撮影 |
| 代表的な番組 | SASUKE、KUNOICHI、風雲!たけし城 ほか |
なぜ「緑山」という名前なのか
意外と知られていないのが、この地名の由来です。もともとこのあたりは横浜市緑区奈良町でしたが、地域のほとんどがTBSのスタジオとして使われるようになり、光の三原色(赤・緑・青)の「緑」を取って「緑山」と名付けられました。テレビ局の敷地らしい、いかにも映像屋さんらしいネーミングです。
ちなみに地名としては緑山になっても、番地は旧・奈良町のまま残っています。スタジオ棟や遊水池のあるエリアが2100番地、オープンセット側が2300番地。2020年の『オールスター感謝祭』では、恒例の「赤坂5丁目ミニマラソン」の代わりに「緑山2100番地ミニマラソン」が行われましたが、あのタイトルはここから来ています。
なお、1994年の行政区の分区によって、現在の住所は緑区ではなく青葉区になっています。
緑山の歴史——「社屋の引っ越し先」として始まった
緑山スタジオの出発点は、実はSASUKEともバラエティとも関係ありません。
東京放送(現・TBSホールディングス)が開局20周年にあたる1971年ごろ、郊外への社屋移転計画を打ち出し、その用地として取得したのがこの土地でした。ところが、完成した当初から「東京23区から遠い」「他の作品と掛け持ちしづらい」といった声が出演者やスタッフから上がり、評判は芳しくなかったといいます。
結果として、ここですべての番組制作を行うのは現実的でないと判断され、収録済みのパッケージ番組に特化した制作拠点として運用されることになりました。「都心から遠い」というマイナスが、逆に「広い土地を丸ごと使える」という他局にない強みに変わっていったわけです。
たけし城からSASUKEへ——オープンセットの系譜
緑山最大の特徴は、屋内スタジオではなく約20,000坪(オープンセット)という広大な屋外スペースを持っていることです。ここには時代ごとにいろいろなものが建てられてきました。
- ドラマ用の架空の住宅地
- ローソンのCM撮影専用に作られた住宅地
- 1990年、ビートたけし版『浮浪雲』のために再現された江戸時代の街並み
- 2005年、『広島 昭和20年8月6日』のために再現された原爆投下前の広島市街地
- バラエティ用の常設アトラクションセット
そして、バラエティ用セットとして最も有名なのが『痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』(1986年〜)です。あの巨大なアトラクション群も緑山に建てられたものでした。
その系譜は『筋肉番付』(1995年〜)を経て、1997年にスタートしたSASUKEへと受け継がれます。SASUKEはもともと『筋肉番付』のスペシャル企画として始まり、のちに独立番組へ。姉妹番組の『KUNOICHI』も同じ緑山で収録されています。
なお、SASUKEのあの巨大なセットは常設ではなく、大会に合わせて組み上げられるもの。だからこそ、放送で目にするあの光景は「その大会だけのもの」なのです。
海外では「Mt. Midoriyama(マウント・ミドリヤマ)」
ここが日本のファンにとって少し誇らしいポイントかもしれません。
SASUKEは現在160以上の国と地域で放送され、25か国以上で現地版が制作されています。アメリカ版『Ninja Warrior』では、最終ステージの巨大な塔(そして目指すべき頂上)が「Mt. Midoriyama」と呼ばれています。横浜の一地区の名前が、そのまま世界中の挑戦者にとっての“登るべき山”の代名詞になっているわけです。
ちなみに2028年のロサンゼルス五輪では、SASUKEに着想を得た障害物レースが近代五種の新種目として採用されることが発表されています。緑山発の競技が五輪種目のルーツになる、というのはなかなかすごい話です。
緑山スタジオの設備
スタジオ棟は開設当初4つでしたが、地上デジタル放送への対応も踏まえて2000年代に5つ目を増設。さらに2023年12月には、配信メディア向け作品を想定した6つ目のスタジオが完成しました。
| スタジオ | 広さ | 備考 |
|---|---|---|
| M1 | 180坪 | 外部貸出優先 |
| M2 | 180坪 | 外部貸出優先 |
| M3 | 180坪 | TBS優先 |
| M4 | 240坪 | TBS優先 |
| M5 | 240坪 | TBS優先 |
| M6 | 300坪 | 2023年12月完成/配信向け |
| オープンセット | 約20,000坪 | SASUKE、KUNOICHI等 |
面白いのは、スタジオ棟そのものがセットとして使えるよう設計されている点です。ロビーは病院の待合室やホテル、バーに、廊下や内部はそのまま会社のシーンに——という具合で、80年代のドラマでは頻繁に使われました。現在は使用機会こそ減ったものの、70〜80年代を舞台にした作品の撮影では今も出番があるそうです。
また、敷地は「こどもの国通り」(東京都道・神奈川県道139号真光寺長津田線)によって2つに分断されているという、なかなか珍しい構造になっています。
緑山に行ける?一般見学と観覧募集について
結論から言うと、緑山スタジオ・シティは一般公開されている施設ではありません。テーマパークのように「行けば見られる」場所ではないので、ふらっと訪ねるのはNGです。周辺は住宅地でもあるため、近隣の迷惑になる行為は避けましょう。
唯一の正規ルートが、SASUKE公式の番組観覧募集です。例年、年末放送の本大会に向けて10月ごろに募集がかけられ、収録場所として「神奈川県 緑山スタジオ」が案内されます。応募したい人は、10月頃からSASUKE公式X(@sasuke_tbs)と番組公式サイトをこまめにチェックするのが確実です。
アクセスとしては小田急線「鶴川駅」方面からのバス便がありますが、繰り返しになりますが観覧当選など正規の用事がない限り、現地訪問は控えるのがマナーです。
【2026年8月24日】SASUKEワールドカップ2026 放送情報
『SASUKEワールドカップ2026』
放送日時:2026年8月24日(月)よる7時〜
放送局:TBS系
キャッチコピー:「世界よ、勝負だ。」
規模:6か国32人による団体戦(全18エリア構成)
SASUKEワールドカップは、各国の代表チームが国の威信をかけて戦う国際団体戦です。日本開催は2024年に続いて2年ぶり2回目。前回を上回る国と地域が参戦し、スケールアップしての開催となります。
注目のチーム
JAPAN Red——2年前の初代王者。完全制覇者“サスケくん”こと森本裕介、山田勝己軍団「黒虎」のエース・山本良幸、3rdステージ4回進出の山本桂太朗、『KUNOICHI』完全制覇者の大嶋あやのという、ここでしか見られない布陣で連覇に挑みます。
TEAM USA——前回のFINALステージでJAPAN Redに惜敗した雪辱組。アメリカ版完全制覇者のダニエル・ギルが引き続きキャプテンを務め、さらに実力者をそろえて緑山にやって来ます。
JAPAN Blue——川口朋広、日置将士、宮岡良丞、そして近代五種の元日本女王・才藤歩夢というメンバー構成。近代五種の選手が入っているのは、前述の2028年ロス五輪の新種目を考えると象徴的です。
参戦国は日本・アメリカ・フランス・ドイツ・オーストラリア・ポーランドの6か国。SASUKEは2027年に放送30周年を迎えるということもあり、その前哨戦としても注目度の高い一戦になりそうです。
よくある質問
Q. 緑山はどこにありますか?
A. 神奈川県横浜市青葉区です。かつては横浜市緑区奈良町でしたが、1994年の分区で青葉区になりました。
Q. 緑山は誰の持ち物ですか?
A. TBSホールディングスが土地・建物を所有し、子会社の株式会社緑山スタジオ・シティ(MSC)が運営しています。
Q. なぜ「緑山」という名前なの?
A. 光の三原色のうちの「緑」を取って名付けられました。
Q. SASUKE以外に何が撮影されている?
A. TBS制作のドラマの多くのほか、KUNOICHI、かつては『風雲!たけし城』など。貸しスタジオでもあるため、他局のドラマや映画、CMの撮影にも使われています。
Q. 見学できますか?
A. 一般公開はされていません。SASUKEの観覧募集(例年10月ごろ)に当選するのが唯一の正規ルートです。
まとめ
- 緑山=横浜市青葉区にあるTBSの緑山スタジオ・シティ
- 名前の由来は光の三原色の「緑」。番地は今も旧・奈良町のまま
- もとはTBSの社屋移転計画の用地として取得された土地
- たけし城→筋肉番付→SASUKEと続く、日本のアトラクション系バラエティの本拠地
- 海外では最終ステージの塔がMt. Midoriyamaと呼ばれている
- 一般見学は不可。観覧は公式募集からのみ
「聖地・緑山」という言葉の裏には、50年以上にわたってテレビの実験場であり続けた土地の歴史があります。2026年8月24日(月)よる7時の『SASUKEワールドカップ2026』、その背景を知ったうえで見ると、また違った熱さがあるはずです。
