LoveType16診断とは?日本でのブームと16タイプ概要
LoveType16診断(通称「ボス猫診断」)は、MBTIの恋愛版ともいえる全16種類の恋愛タイプ診断です。SNS上で2025年に爆発的に流行し、自分の恋愛スタイルを4つの軸×16タイプで診断してくれる手軽さが人気の理由です。診断結果は「ボス猫」「忠犬ハチ公」などユニークなキャラクター名と4文字コード(例: LCRO, FCPE)で表現され、画像カードとしてシェアされる文化が生まれています。
- 4つの軸 – Lead/Follow(主導するor合わせる)、Cuddly/Accept(甘えたいor甘えさせたい)、Realistic/Passionate(現実的or情熱的)、Optimistic/Earnest(楽観的or誠実)で構成され、回答者の恋愛傾向を細かく分類します。
- 16タイプの一覧 – 例えば「LCRO:ボス猫」は“自分ペース・甘えたい・現実的・楽観的”タイプ、「FCPE:忠犬ハチ公」は“相手に合わせる・甘えたい・情熱的・真面目”タイプ、といった具合です。以下、日本人ユーザーにおける各タイプの出現傾向を分析していきます。
日本人に多いLoveType16タイプの傾向と分布
まず、多くの日本人ユーザーが取得している“王道タイプ”について見てみましょう。 現時点で公式にタイプ別の厳密な割合データは公開されていませんが、多くの解説記事で「現実的で協調性のあるタイプが多数派になりやすい」ことが指摘されています。これはMBTIでも見られる傾向で、日本人は周囲と調和し安定を好む性格が多いためです。実際、LoveType16診断でも相手に合わせるフォローワー型(F)で誠実さを重視するタイプが多数派を占めると考えられます。
具体的に日本人ユーザーに頻出しているタイプとして名前が挙がるのが、「恋愛モンスター (FCPO)」や「忠犬ハチ公 (FCPE)」です。これらはどちらも相手に尽くし情熱的に愛するフォローワー気質で、特に10代・20代の若い世代で「自分もそれだった!」という声が非常に多いタイプです。
「恋愛モンスター」は甘え上手で恋に一直線な愛されキャラ、「忠犬ハチ公」は一途で純粋に尽くす犬系タイプで、いずれも相手への共感や献身をいとわない性格が特徴です。こうした情熱的・献身的なタイプは日本人にとって共感しやすく安心感があるため、結果として該当者も多くなっているようです。
また「敏腕マネージャー (FARE)」や「ちゃっかりうさぎ (FCRE)」といった現実志向・安定志向のタイプも多数派グループに含まれると考えられます。これらは相手に合わせつつ支える堅実派で、日本人の恋愛観の“堅実さ”を体現したようなタイプといえるでしょう。
日本人に少ないレアタイプとその特徴
一方、ほとんど見かけない“レアタイプ”も存在します。
SNS上では「自分のタイプ(不思議生命体:FARO)の人を全く見ない」といった声もあり、個性的すぎるタイプはやはり少数派のようです。一般に「独特な価値観を持ち、自己主張や情熱が強いタイプ」は日本人では希少とされ、LoveType16でもリード型(L)かつ情熱的(P)な組み合わせ(例えば「ツンデレヤンキー(LCPE)」「キャプテンライオン(LAPE)」など)は出現率が低い傾向にあります。
実際、学校や職場で流行している中でも「憧れの先輩(LARO)やボス猫(LCRO)は周りでほとんど聞かない」とか、「最後の恋人(FAPE)タイプの人は今のところ会ったことがない」といった報告があります。
「最後の恋人」は受け身で包容力抜群の究極の癒やし系ですが、自己主張控えめゆえか若い世代ではレアケースのようです。同様に、「不思議生命体(FARO)」はマイペースで掴みどころのない芸術家肌タイプですが、その変わり者気質ゆえ出会う確率が低いと推測されます。
SNS上では「忠犬ハチ公タイプの男性なんて全人口の1%くらいでは」と冗談交じりに語られることもあるほどで、特定の組み合わせ(例えば男性のFCPEなど)は極めて少ない印象です。
もっとも、レアタイプ同士は出会えれば強い化学反応を生むとも言われ、希少タイプは「滅多にいないけれど出会えたら特別」として語られる傾向があります。
MBTI診断の日本人比率データとLoveType16の比較
LoveType16が話題になる背景には、「日本人は恋愛ではどんな傾向があるのか」を知りたいニーズがあります。ここで、MBTI性格診断における日本人のタイプ分布と比較してみましょう。実はMBTIテストの非公式データでは、日本人に最も多いタイプはINFP(仲介者)で約16%、次いでENFP(広報運動家)約14%という結果が報告されています。
内向的で直感型・情緒型(NF気質)の割合が高く、逆にENTJやESTJといったリーダー気質のタイプはわずか2〜3%程度とされています。これは日本人全体に「控えめで共感重視」の傾向が強いことを示唆しており、実際INFJ(提唱者)のように世界的には稀なタイプが日本では上位に入るなど、独特の偏りも見られます。要するに、日本人はMBTI的には内向・協調志向型が多数派と言えるでしょう。
このMBTIの傾向と照らし合わせると、LoveType16で多数派となっているフォローワー型(F)や誠実・協調重視タイプの多さにも頷けます。日本人の多くが「自分が引っ張るより相手に寄り添いたい」「愛情は穏やかに育みたい」と考えるため、恋愛スタイルでも自然と「尽くし型」「安定志向型」が増えているのです。
実際、LoveType16の流行当初から結果がフォロー型に偏る人が多いとの指摘もありました。MBTIでINFPやISFJと診断されるような献身的タイプの人は、恋愛では「最後の恋人(FAPE)」や「敏腕マネージャー(FARE)」のように相手本位で優しさあふれる役回りになるケースが多いのかもしれません。
一方で、MBTI上位のENFP型(奔放で情熱的なタイプ)が多い点も見逃せません。これも反映してか、LoveType16でも自由奔放で恋愛体質な「恋愛モンスター(FCPO)」が若者の間で大量発生したとも考えられます。実際、恋愛モンスターのMBTI対応にはINFPやENFPが挙げられ、日本人多数派の気質と合致しています。
もっとも、MBTIの性格タイプとLoveType16の恋愛タイプが必ずしも一致しない点も興味深いところです。SNS上のアンケートでも「想像以上にバラバラ」との声があり、普段の性格と恋愛時のキャラにはギャップがある場合も多いようです。
例えば「普段は内向的なINFPだけど、恋愛ではボス猫(LCRO)のように主導権を握るタイプだった」とか、「リーダー肌のESTJだけど診断結果は最後の恋人(FAPE)だった」というケースも報告されています。これは恋愛という場面で人が別の一面を発揮する好例であり、「日本人はMBTIではシャイでも、恋では肉食になる人もいる」ことを物語っています。実際、MBTI×LoveType16の相関を調べる試みでも結果にかなりばらつきが出ており、性格と恋愛スタイルの関係は一筋縄ではいかないようです。
日本人の恋愛タイプ傾向まとめ – MBTIとLoveType16の視点から
以上の分析を踏まえると、日本人の恋愛タイプ分布は「協調・安定型」が中心で、「個性派・情熱型」はレアであることが推察されます。LoveType16診断では、相手に尽くし一途に愛するタイプ(FCPE忠犬ハチ公など)が人気を集める一方、自己主張が強く情熱的すぎるタイプ(LCPEツンデレヤンキー等)はやはり少数派でした。これは日本人の国民性とも合致しており、「和」を重んじ相手を思いやる姿勢が恋愛観にも表れていると言えるでしょう。
一方で、MBTI上では内向的・感情型(NF)が多い日本人が、恋愛になると意外と情熱的な面も見せることも分かりました。恋愛モンスター(FCPO)のように恋に奔放なタイプが多く報告されたのは、その象徴的な例です。これは「普段は大人しいけれど、恋愛では積極的」という日本人特有のギャップなのかもしれません。
最後に重要なのは、恋愛スタイルは個人差が大きく、必ずしも一般的な性格傾向と一致しないという点です。日本人全体の傾向としては上述の通りですが、個々人を見ればMBTIでは典型的日本人気質でも恋では大胆になる人、その逆も存在するのが実情です。LoveType16診断はそうした「恋愛時の自分」を客観視するツールでもあります。日本人に多いタイプ・少ないタイプの分析は興味深いですが、あくまで自分自身の傾向を知り、相手との違いを理解するきっかけとして活用し、決めつけ過ぎないことも大切だといえるでしょう。