「FP3級って独学で合格できるの?」
「試験勉強にどれくらい時間が必要?」
FP3級は、金融・保険・税金・不動産など、お金に関する幅広い知識を問われる資格です。大学生や社会人が「お金の知識を身につけたい」「履歴書に書ける資格が欲しい」と考えて受験することが多いです。
しかし、いざ勉強しようとすると「範囲が広くて何から手をつけていいかわからない」「参考書が分厚くてモチベーションが続かない」などの壁にぶつかる人も少なくありません。
FP3級の取得は独学で何時間必要なのか
結論、私はFP3級を独学で約30時間で合格することができました。

そこで、今回は FP3級を独学で短期間で合格できた方法を紹介します。
・どんな教材を使ったのか
・どのように学習を進めたのか
・短期間合格に必要なポイント
これからFP3級に挑戦しようとしている方にとって、最適な勉強方法を提案できればと思います!
FP3級とは?試験の基本情報をチェック!
まず、FP3級試験について簡単に説明します。
試験内容と合格基準
FP3級の試験は「学科試験」と「実技試験」の2つに分かれています。
✅ 学科試験(マークシート)
・試験時間:120分
・問題数:60問(〇×問題30問+三択問題30問)
・合格基準:60点中36点(60%以上)
✅ 実技試験(記述式)
・試験時間:60分
・問題数:20問(それぞれの問題に複数の設問あり)
・合格基準:100点中60点(60%以上)
FP協会と金財(金融財政事情研究会)の2つの団体が試験を実施していますが、私は 合格率の高い「日本FP協会」 を選びました。
合格率は?独学でも合格できるのか?
FP3級の合格率は比較的高めです。
📌 日本FP協会の合格率(2023年度)
・学科試験:86.3%
・実技試験:93.8%
📌 金財(金融財政事情研究会)の合格率
・学科試験:64.5%
・実技試験:60.8%
このデータを見ると、日本FP協会の試験は 学科・実技ともに合格率が高く、独学でも十分に合格可能 であることが分かります。
FP3級の勉強スケジュール(30時間)
私は 試験17日前(2月10日)から勉強を開始 し、2月27日の試験までに 合計約30時間 を確保しました。
勉強時間の配分
📚 参考書・問題集(TAC出版) → 10時間
📌 FP3級ドットコム(過去問演習) → 20時間
短期間で合格するために、 参考書を1周するだけでなく、過去問演習を徹底的に行うことが重要 です。
スケジュール例
日程 | 勉強内容 | 時間 |
---|---|---|
2月10日〜2月14日 | 教科書を1周ざっと読む | 5時間 |
2月15日〜2月17日 | 問題集を解く | 5時間 |
2月18日〜2月26日 | FP3級ドットコムで過去問演習 | 20時間 |
2月27日 | 試験本番 | – |
「教科書を完璧に理解しなければ…」と考えてしまうと、時間がいくらあっても足りません。
私は 最初にざっと参考書を読んで全体像を掴んだら、すぐに問題演習に移る というスタイルで進めました。
使用した教材
FP3級の勉強において、 どの教材を選ぶかが合格のカギ になります。
私は 「TAC出版の参考書&問題集」 と 「FP3級ドットコム」 を活用しました。
📖 TAC出版の参考書&問題集(合計10時間)
TAC出版の参考書は図が多く、解説も分かりやすいので 初学者向け です。
問題集も実際の試験と似た形式で構成されているため、試験対策に向いています。
▶ メリット
・基礎がしっかり身につく
・試験範囲をバランスよく学べる
▶ デメリット
・分厚いので全部読むのは大変
・1周するだけでは定着しづらい
→ そのため、私は1周だけ読んで問題演習に集中しました。
🖥 FP3級ドットコム(合計20時間)
「FP3級ドットコム」は 無料で使える過去問演習サイト です。
私は このサイトで2000問ほど解き、間違えた問題を重点的に復習しました。
▶ メリット
・範囲ごとの正答率が見れる
・間違えた問題を何度も解き直せる
・実際の試験と同じ形式で学べる
▶ デメリット
・解説が簡潔すぎる場合がある
→ 問題を解きながら、必要に応じて参考書を見直すのがポイント。
https://fp3-siken.com/kakomon.php
短期間合格のための学習戦略
1. 参考書を最初から全部読まない
FP3級の参考書は情報量が多いですが、 最初から細かい部分まで覚えようとすると時間が足りません。
最初は ざっくり1周 して、全体の流れを把握することを優先しました。
2. 過去問演習を徹底的に行う
試験問題は 過去問と似たものが多く出題される ため、過去問演習が最も効率的な勉強法です。
特に、 FP3級ドットコムのような無料の過去問サイトを活用するのがおすすめ。
3. 間違えた問題は重点的に復習
すべての問題を暗記する必要はありません。
「間違えた問題だけ」を繰り返し解くことで、効率よく知識を定着させました。
30時間で合格するための勉強法
FP3級の試験範囲は広いですが、 学科試験・実技試験ともに6割以上の得点で合格できます。
そのため、 すべてを完璧に覚える必要はありません。
「出題頻度の高いテーマを重点的に学び、過去問演習を徹底する」ことで、最短合格が可能です。
以下のように勉強を進めました。
- 参考書を1周ざっと読む(5時間)
- 問題集を解いて基礎を固める(5時間)
- 過去問を繰り返し解く(20時間)
それぞれ詳しく解説します!
1. 参考書は「ざっと1周」でOK!(5時間)
まず、TAC出版の参考書を 1周ざっと読むこと からスタートしました。
ここでのポイントは、「全部を覚えようとしない」ことです。
どのように読んだのか?
✔ 1ページずつ丁寧に読まない!
✔ 理解できなくても、とりあえず先に進む!
✔ 各分野の「どんな内容が出るか」を把握することが目的!
FP3級の試験範囲は広く、いきなり完璧に理解しようとすると時間がかかりすぎます。
まずは「お金に関するルールがざっくり分かる」程度でOKです。
📌 注意点
・初学者は「年金」「税金」「不動産」あたりが難しく感じやすい
・分からなくてもOK!とりあえず1周することを優先
この段階では 「この分野、なんとなく苦手かも…」と感じた部分をメモしておく ことが大切です。
この後の過去問演習で重点的に学習できるようになります。
2. 問題集を解いて基礎を固める(5時間)
参考書をざっと読んだ後は、 問題集を使って基本的な問題を解きました。
この段階では「解ける問題」と「解けない問題」を明確にすることが重要です。
解き方のポイント
✔ 最初から全部解こうとしない!
✔ 問題を解いたら、すぐに解説を読む!
✔ 間違えた問題にマークをつける!
FP3級の問題は 「パターン問題」が多い ため、基本的な問題が解ければOKです。
難しい問題に時間をかけすぎるより、 「確実に得点できる問題」を増やす ことを意識しました。
📌 この段階でやるべきこと
・とりあえず1周解いてみる
・間違えた問題をチェック
・「苦手な分野」を明確にする
この「苦手な分野リスト」が後の過去問演習で役に立ちます!
3. 過去問演習を徹底(20時間)
問題集をひと通り解いたら、 FP3級ドットコムを使って過去問演習に入ります。
私は 約2000問 を解きました。
過去問演習の流れ
- FP3級ドットコムの過去問を解く(1回30分程度)
- 間違えた問題をチェック(解説を読む)
- 間違えた問題を中心に解き直す
この繰り返しで 苦手な問題をつぶしていく ことが重要です。
なぜ過去問演習が最強なのか?
・FP3級の問題は 過去問と類似した問題が出やすい
・解きながら知識が定着するので、暗記の手間が省ける
・試験本番の出題傾向が分かる
特に、 学科試験は過去問とほぼ同じ問題が出る ため、過去問をしっかり解いておけば高得点が狙えます。
📌 過去問を解くときのポイント
✔ 間違えた問題だけを重点的に復習する!
✔ 解説を読んでも分からない場合は参考書を見直す!
✔ 本番と同じ形式で解くことで、試験に慣れる!
試験直前の最終チェック(前日〜試験当日)
試験前日は 「新しいことを覚えない」 ことが大切です。
試験前日にやったこと
✔ 間違えた問題だけを見直す
✔ 頻出ポイントをざっと確認
✔ 試験の時間配分を確認
FP3級は 時間制限が厳しくない ので、焦らずに問題を解くことができます。
そのため、 「確実に得点できる問題を解く」 という意識が大切です。
試験当日の流れと雰囲気
FP3級の試験は、 毎月、オンラインで開催されます。
試験は 日本FP協会と金財(金融財政事情研究会) の2つの団体が実施しており、どちらを受験しても合格すれば同じ資格を取得できます。
私が受験したのは 「日本FP協会」 で、こちらの方が 合格率が高め(約86%) だったため選びました。
試験は 学科試験と実技試験の2つ ですが、今回は 実技試験を先に受験 し、学科試験を後日受けるスケジュールでした。
当日の流れは以下のような感じです。
試験当日の流れ(実技試験)
📌 受付開始(試験開始30分前)
📌 試験説明&注意事項のアナウンス
📌 試験開始(実技試験 60分)
📌 試験終了後、退室
実技試験は 60分 ですが、問題自体はシンプルなので 30分ほどで解き終わる人も多い です。
私は 91点(100点満点) を獲得できましたが、特別なコツはなく、 過去問を解いておけば問題なく合格できるレベル でした。
続いて、数日後に 学科試験を受験 しました。
試験当日の流れ(学科試験)
📌 受付開始(試験開始30分前)
📌 試験説明&注意事項のアナウンス
📌 試験開始(学科試験 120分)
📌 試験終了後、退室
学科試験は 60問のマークシート方式 で、 6割(36問)以上正解すれば合格 です。
私は 45点(60点満点) だったので、合格基準を大きく上回ることができました。
学科試験は 過去問と類似した問題が多い ため、しっかり対策すれば 7〜8割の得点は十分に可能 です。
試験の雰囲気は かなり落ち着いており、時間に追われる感じはほとんどありません。
「試験慣れしていない人」でも安心して受けられる試験だと感じました。
試験の難易度と出題傾向
試験を受けてみて感じたのは、 「学科試験は過去問演習が重要」 ということです。
📌 学科試験のポイント
・出題範囲が広いが、過去問と似た問題が多い
・時間は十分にある(焦る必要なし)
・細かい知識よりも「基本を押さえること」が重要
実技試験は 計算問題があるため難しそうに見えますが、基本的なルールを知っていれば解ける問題ばかり です。
過去問をしっかり解いておけば、 ほぼ満点近い点数を狙えます。
📌 実技試験のポイント
・基礎的な計算問題が出る(特別なテクニックは不要)
・問題文をしっかり読めば解ける問題が多い
・難問はほぼ出ない
FP3級の合格後、何ができるのか?
「FP3級を取ったけど、結局どう役立つの?」と思う方も多いでしょう。
正直、FP3級の資格だけで 仕事に直結することはほとんどありません。
しかし、 「お金に関する基礎知識を身につける」 という点では非常に有益です。
① 日常生活で活用できる!
FP3級で学んだ知識は、 自分のお金を守るために役立ちます。
📌 活用できる場面
・ 税金の仕組み を理解し、節税対策ができる
・ 投資や資産運用 の基本を学べる
・ 保険の見直し に役立つ
・ 年金や社会保険 の知識が身につく
たとえば、 「ふるさと納税」 や 「iDeCo・NISA」 についても、FP3級の知識があれば仕組みを理解しやすくなります。
② FP2級・1級へのステップアップ
FP3級はあくまで 「入門レベル」 の資格です。
仕事に活かすなら、 FP2級以上が必須 になります。
✔ FP2級に進めば、より専門的な知識を身につけられる!
✔ FP1級やCFPを取得すれば、金融業界でのキャリアアップにつながる!
もし 「FPの知識を仕事に活かしたい」 という場合は、 2級以上の取得を目指すのがおすすめ です。
③ 転職・副業には使える?
「FP3級は転職や副業に役立つのか?」という点については、 資格単体ではあまり強みにならない というのが正直なところです。
ただし、 金融業界・保険業界への転職にはプラス要素になる ため、キャリアアップを考えている人には有利に働く可能性があります。
また、 副業で「お金の知識を発信する」際には武器になる ため、ブログやYouTubeなどで情報発信したい人にはおすすめです。
まとめ:FP3級は独学30時間で合格可能!
FP3級は、独学30時間の学習でも十分に合格可能 です!勉強のポイントは、教科書をざっと1周した後、過去問演習を重視すること。特に「FP3級ドットコム」の活用が効果的で、範囲別の正答率確認や苦手分野の復習に役立ちました。
試験は学科6割、実技6割 で合格ラインですが、過去問を繰り返せば十分に対応できます。FP3級を取得すると、お金の知識が身につき、投資や保険、節税などに活かせるので、興味がある方はぜひ挑戦してみてください!