岡山「羅生門」の行き方完全ガイド|アクセス方法・駐車場・鍾乳洞・蛍シーズンまで徹底解説

岡山県には「後楽園」「倉敷美観地区」といった定番の観光地がありますが、自然派の人や少しディープな旅を好む人におすすめしたいスポットがあります。
それが新見市にある「羅生門(らしょうもん)」です。

名前を聞いたときに「え?あの芥川龍之介や黒澤映画の羅生門?」と思う人もいるかもしれません。しかし、岡山の羅生門は京都の門とはまったく別物で、巨大な石灰岩が長い年月をかけて削られた自然のトンネル・アーチです。自然の造形美がつくり出した壮大なスケールは、まさに「門」と呼ぶにふさわしい迫力を持っています。

今回はそんな「羅生門」について、行き方や基本情報を中心にご紹介します。


目次

羅生門の基本情報

24時間訪問可能という珍しい観光地

観光地というと営業時間や入場時間が決まっている場所が多いですが、羅生門はなんと24時間自由に訪れることができます。
観光施設というよりは「自然の景勝地」に近いため、門が閉まることがないのです。昼間の青空に映える白い石灰岩も魅力ですが、夕暮れや夜空の星と一緒に眺める羅生門は幻想的な雰囲気に包まれます。

ただし夜間は街灯が少なく、真っ暗になるので懐中電灯やヘッドライトが必須です。「24時間いつでも行ける=安全」ではないので、訪問時間は慎重に考えましょう。

入場料

羅生門は入場無料。自然そのものを楽しめるスポットなので、気軽に立ち寄れるのも魅力のひとつです。

所在地

岡山県新見市草間に位置しています。新見市は岡山県の北西部にあり、広島県との県境にも近い山間の町です。


羅生門への行き方・アクセス方法

車でアクセスする場合

羅生門を訪れる際、もっとも便利なのはです。新見市街からはおよそ30分程度、中国自動車道の新見ICや東城ICから向かうことができます。
カーナビやGoogleマップで「羅生門 新見市」と検索すればルートが表示されます。

駐車場は観光客用に整備されており、無料で利用できます。山奥にあるスポットなので公共交通だけで行くのは難しく、レンタカーや自家用車での訪問が現実的です。

駐車場は無料開放されており約20台駐車することができます。

公共交通を使う場合

JR新見駅から路線バスを使い、最寄りの停留所で下車して徒歩で向かうルートがありますが、本数が非常に少なくアクセスは不便です。観光で訪れるなら車が断然おすすめです。

徒歩・登山道について

駐車場から羅生門の入口までは遊歩道が整備されていますが、山道を10〜15分ほど歩く必要があります。舗装されていない部分もあり、雨のあとは滑りやすいのでスニーカーやトレッキングシューズなど歩きやすい靴を用意すると安心です。

アクセス

電車・バスでJR井倉駅から備北バス満奇洞行きで20分、羅生門入口下車、徒歩15分
ドライブで中国自動車道新見ICから約20km
駐車場20台/無料
問い合わせ新見市商工観光課 TEL:0867-72-6136

羅生門を訪れるときのポイント

  • 時間帯に注意
    24時間入れるとはいえ、夜は真っ暗で危険が伴います。安全面を考えると明るい時間帯がおすすめです。
  • 持ち物
    夜に訪れるなら懐中電灯必須。虫除けスプレーや飲み物も持参しましょう。
  • 無料ヘルメット貸出あり
    羅生門周辺では落石などの危険を考慮してヘルメットの無料貸出があります。ただし「ヘルメットがちょっと臭う…」という口コミもあり(笑)、気になる方はタオルを巻いて着用するか、マイヘルメットを持参すると快適です。

羅生門の見どころ

巨大な自然のアーチ

羅生門の最大の魅力は、自然の力によって生み出された巨大な石灰岩のアーチです。高さ40メートル、幅約30メートルと圧倒的なスケールを誇り、目の前に立つとまるで大自然の門をくぐるかのような感覚を味わえます。

内部にはかつて鍾乳洞があったとされ、その崩落によって現在の姿ができたといわれています。長い年月をかけて形づくられた自然美は、人工物では決して味わえない迫力を持っています。

道が二つに分かれており、上に登る道では羅生門を遠くから眺めることができ、下に降りる道では羅生門の中を通ることができます。

四つの門を巡る

羅生門は一つの門だけでなく、第一門から第四門までの四つの大きな岩門があります。時間に余裕があれば、遊歩道をたどって全ての門を巡ってみましょう。自然の造形美をじっくり楽しめます。

羅生門は「門」と呼ばれる大きな岩のアーチが四つあり、それぞれ異なる特徴を持っています。

  • 第一門:高さ38m、幅17mのアーチ状の天然橋。巨大な門がぽっかりと空いたような姿は迫力満点で、写真映えスポットとしても人気です。
  • 第二門と第三門:一体化しており崩落によって二つの門に分かれた姿は、自然の営みを感じさせてくれます。
  • 第四門:今も鍾乳洞として残っており、最深部には地底湖があります。洞窟内は外より気温がぐっと下がるので、夏でも羽織るものを持って行くと安心です。

蛍が舞う幻想的な季節

羅生門の周辺では、初夏(7月初旬)に蛍が飛び交う景色が見られます。
新見市は水が美しい地域として知られており、夏の夜に訪れると真っ暗な森の中で無数の蛍が光を放ち、幻想的な雰囲気を演出します。

蛍の観賞シーズンは短いですが、昼間の迫力ある岩門と夜のロマンチックな蛍の舞を同日に楽しめるのは羅生門ならではの魅力です。

ただし夜間は外灯がなく真っ暗ですので、懐中電灯やヘッドライトを必ず持参し、足元に注意しましょう。


訪問時の注意点

足元対策

駐車場から羅生門までは山道を歩きます。雨のあとはぬかるむこともあるため、スニーカーやトレッキングシューズを履くのが安心です。

虫対策

夏場は蚊やブヨなど虫が多いので、虫よけスプレーは必須アイテムです。特に蛍を見に夜訪れる場合は、長袖長ズボンで肌を隠すと快適です。

無料ヘルメット

羅生門では無料でヘルメットが貸し出されています。落石対策として必須ですが、口コミでは「汗や匂いが気になる」との声も。気になる方はタオルを巻いてから着用すると良いでしょう。

夜間の訪問

24時間入れるとはいえ、夜間は照明がほとんどなく完全に真っ暗です。特に蛍観賞目的の場合は、懐中電灯を持参し複数人で行動するようにしましょう。


周辺観光スポット

羅生門を訪れた際には、周辺の観光スポットもぜひチェックしましょう。

満奇洞(まきどう)

羅生門から車で30分ほどの場所にある鍾乳洞。洞内はライトアップされており、幻想的な世界を楽しめます。与謝野晶子が訪れて詩を詠んだことでも知られています。

井倉洞(いくらどう)

岡山を代表する大鍾乳洞で、全長1.2kmのスケールを誇ります。夏は涼しく、冬は暖かい天然のクーラーのような場所です。

千屋温泉

羅生門や鍾乳洞めぐりで歩いた後は、温泉で疲れを癒すのもおすすめ。露天風呂からは新見の自然を眺めることができます。


後編のまとめ

岡山・新見市の羅生門は、

  • 巨大な石灰岩の自然アーチ
  • 四つの門を巡る探検気分
  • 初夏の蛍が舞う幻想的な光景
  • 無料ヘルメット貸出あり(匂いは覚悟!)
  • 車でのアクセスが便利

といった特徴を持つ、知る人ぞ知る絶景スポットです。

24時間訪問可能なので、昼と夜の両方の姿を楽しむこともできます。ただし安全面の配慮は必須。足元や虫対策をしっかり行いましょう。

新見市周辺には鍾乳洞や温泉など魅力的な観光スポットも多く、自然と文化を一度に味わえるエリアです。

「定番の観光地はもう行った」「人混みを避けて自然を満喫したい」そんな方にこそ羅生門はおすすめです。

次の岡山旅行では、ぜひ足を伸ばして羅生門の圧倒的スケールを体感してみてください。


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この記事を書いた人

理系国立大学生のYuuKishiです!将来のためブログを通して、マーケティングやライティング技術を学んでいます。

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