はじめに
マレーシアへの旅行やビジネス出張を計画している皆さん。パスポート、航空券、そしてホテルの予約確認書類はしっかり準備できていますか?
完璧って思ったあなた!
実は、多くの旅行者が見落としがちな重要な手続きがあるんです。
それがMDAC(Malaysia Digital Arrival Card)です。
「MDACって何?」と疑問に思われる方も多いはず。
実は、マレーシアに入国する際、従来の紙の入国カードに代わり、オンラインで事前申請するMDACが必須になっています。
しかし、その存在を知らない方も依然として多く、結果として到着後の空港で焦って登録するというケースが少なくないようです。
本記事では、MDACの基本的な仕組みから、申請方法、注意点、そして私の体験談に至るまで、初めての方でも安心して理解できるように詳しく解説していきます。
この記事を読んで、マレーシア旅行への準備を完璧なものにしてくださいね。
MDACとは?なぜ今必要なのか
かつて、マレーシアに到着すると長い列に並び、紙の入国カードに手書きで情報を記入するという手続きが一般的でした。
しかし、情報技術の進化とともに、マレーシア政府は入国手続きを大幅に見直しました。
そこで誕生したのがMDAC、すなわち「Malaysia Digital Arrival Card(マレーシアデジタル入国カード)」です。
MDACの特徴とメリット
- オンラインで完結する手続き
自宅やカフェなど、好きな場所からインターネットを介して申請ができるため、空港での長い待ち時間や混雑を回避できます。 - 入力ミスのチェック機能
システム上で情報の不備や誤入力が自動でチェックされるため、正確なデータ登録が求められ、入国時のトラブルを防げます。 - 環境への配慮
紙の使用量が大幅に削減され、エコな面でも評価されています。
これらのメリットから、マレーシア政府は入国審査の効率化と安全性向上を狙い、MDACの導入を決定。
結果、入国に必要な「オンライン申請」が必須となりました。
このMDACの申請は以下の免除対象者を除くすべての外国籍旅行客に義務付けられています。
MDACが必要とされる背景とその重要性
実は、MDACが導入された背景には、従来の手続きの非効率さや、入国時に発生していたトラブルがありました。
紙ベースの入国カードは記入内容の不備や手書きの字が読み取りにくいといった問題があり、審査の遅延や不備の指摘がしばしば発生していました。
さらに、グローバル化が進む中、情報の正確性や迅速な処理が求められる現代において、従来の方法では対応が難しくなっていたのです。
このため、マレーシア政府は最新のデジタル技術を活用し、事前にオンラインで入国情報を登録できるMDACを「2024年1月」から導入しました。
結果として、入国審査の時間短縮と正確な情報管理が実現し、旅行者にとって大きなメリットとなっています。
とはいえ、「MDACって聞いたことがない」という声も多く、知らずに渡航準備を進めてしまうと、出発直前で慌てるケースも少なくありません。
そこで、ここから実際の記入方法について詳しく解説しますので、しっかり確認して万全の状態でマレーシアへ向かいましょう。
MDACの具体的な書き方
MDACの申請プロセスは、シンプルかつわかりやすい流れになっています。
ここでは、その具体的な手順を4つのステップに分けて解説します。
Step 1: 公式サイトへのアクセス
まずは、マレーシア政府が運営する公式MDAC申請サイトにアクセスしましょう。
申請は出発日から数えて3日前から行うことができます。(例:出発日が12日なら10日から申請可能)
当日慌てないように、前日までには済ませておくのがおすすめです。
公式の申請サイトはこちら
https://imigresen-online.imi.gov.my/mdac/main
MDACの申請は無料でできます。 有料と書かれているのものはすべて偽サイトになります。 偽サイトによる被害が増えているようなのでしっかり公式のホームページであることを確認して無料で申請するようにしましょう!!
Step 2: 必要情報の入力
次に、表示されるフォームに沿って以下の情報を正確に入力していきます。
MDACは大きく分けて Personal Information(個人情報)と Traveling Information(旅行の情報)の2つのパートで構成されています。
Personal Information(個人情報)
まずは、Personal Information(個人情報)についてです!
こちらが実際のホームページの記入内容になります。

Personal Information の項目は9つあります。
注意が必要なものについて少し詳しく見ていきます。
1.名前 こちらは 「姓 名」の順でパスポートに記載のとおり書きましょう。
7. メールアドレス ドコモやソフトバンク、auなどのキャリアメールは海外でそのまま使うことができない可能性があります。 Gmailやicoludメール、outlookなどのフリーメールを用いるのが無難かなと思います。
8. 国コード こちらは国際電話の国番号になります。日本の国コード(+81)を選択すればOKです。
9. 電話番号 普段使っている電話番号の先頭の「0」は国内電話であることを示すものです。 国コードの+81が同格のものにあたるので、電話番号の欄には、「普段使用している電話番号から先頭の0を抜いたもの」を記入しましょう。
Traveling Information(旅行の情報)
次に、Traveling Information についてみていきましょう。
こちらが公式ホームページの実際の記入内容になります。

Traveling Information の項目は10個あります。
こちらも分かりづらいものについて補足していきます。
③ 交通機関ナンバー こちらは、入国に使う交通機関の便名などを記入する欄です。 飛行機の場合、便名(NH000など)を記入すればOKです。
⑤ 出発地 正確には最後の出発地という意味です。 日本からの直行便を用いる際は「JAPAN」を選択で問題ありませんが、乗り継ぎでマレーシアに訪れる場合は乗り継ぎの国を選択するようにしましょう。
⑧⑨ 宿泊先の州、町 こちらでは宿泊先の州、町を選択します。 クアラルンプールに宿泊する際は、WP KUALA LUMPUR と KUALA LUMPUR を 選択すればOKです。
⑩ 郵便番号 宿泊先の郵便番号(5桁)を入力しましょう。
Step 3: 入力内容の確認
すべての情報を入力したら、画面上で再度内容を確認します。
各項目を丁寧にチェックし、パスポート番号やフライト情報、滞在先などに誤りがないかどうかを確認してください。入力ミスがあると、出発後の入国手続きに大きな支障が出る可能性があります。
Step 4: 送信と確認番号の保存
最後に、確認が完了したら「送信」ボタンをクリックします。
送信後、あなた専用のQRコードや確認番号が登録したメールアドレスに送られてきます。
入国の際に確認される可能性があるので、必ず印刷するか、スマートフォンなどで保存してください。
これでMDACの申請手続きは完了です。
MDAC申請時の注意点
MDACのオンライン申請自体はシンプルですが、いくつかの注意すべきポイントがあります。
ここでは、申請時に押さえておくべき重要な点をまとめました。
① 正確な情報の入力
パスポート情報、フライト情報、滞在先情報など、各項目は正確に入力する必要があります。
小さな誤入力でも、入国時に追加確認や手続きの遅延を引き起こす可能性があるため、必ず手元のパスポートやホテル情報を見ながら記入しましょう。
② 余裕をもって申請を
出発直前に申請すると、サイトの混雑やシステムトラブルが発生するリスクがあります。
出発の前日までにはには申請を済ませ、余裕を持ったスケジュールで確認作業を行うことが望ましいです。
余裕をもって準備することで、万が一のトラブルにも対処しやすくなります。
③ 日帰りでマレーシアに訪れる場合
日帰りでマレーシアに訪れる際にもMDACの登録は必須です。
日帰りの場合、宿泊先をOthers, 宿泊ホテル名をDay Trip と記入しましょう。
まとめ
本記事では、マレーシア入国にあたり必須となったMDACについて、その基本的な仕組みから具体的な申請方法、注意点、解説してきました。
今回の記事を参考に、事前の準備をしっかりと行い、安心して旅立つための一助としていただければ幸いです。
マレーシアでの素晴らしい出会いや発見、そして思い出深い体験が、皆さんを待っていることを心より願っています。
最後に、この記事が皆さんの旅行準備のお役に立てたならば、ぜひSNSでシェアしていただき、コメントやご意見をお寄せください。
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