ハリーがホグワーツの戦いの中、禁じられた森で生きていた理由とは?

ハリーポッター
ハリーの画像
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本記事にはネタバレが含まれます。

「ハリー・ポッターと死の秘宝」のラストで、なぜハリーはヴォルデモートの「死の呪い」に打たれたにもかかわらず生き延びたのか?その理由がわかりにくく、多くの人が疑問に感じていますよね。

ハリー・ポッターが禁じられた森でヴォルデモートの「死の呪い」によって殺されなかった理由は、非常に複雑な要素が絡んでいます。

これは、ただの運や魔法の偶然ではなく、いくつかの重要な要因が絡んでいるからなんです。具体的には、4つの要素が彼の生還を支えました。

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1. 分霊箱に関して

ヴォルデモートは元々、7という数字が魔法界では強そう!という占い的な理由で自分の命を7つに分けたつもりでした。

これにより、彼は死を逃れることができると考えたのです。具体的な分霊箱として、

日記、ゴーント家の指輪、ハッフルパフのカップ、レイブンクローの髪飾り、スリザリンのロケット、ナギニ(ヘビ)、そして自分自身がありました。

しかし、実は彼が気づかぬうちに、ハリー・ポッターも彼の分霊箱の一つとなっていたのです。

これはハリーの母リリーが命を賭けてハリーを守った際に起こった事故的な結果であり、ヴォルデモートが自らの魂の一部を無意識のうちにハリーに宿したことにより、彼の魂の一部がハリーの中に存在するようになりました。

ハリーが禁じられた森でヴォルデモートの「死の呪い」を受けた際、実際に死んだのはハリーの体内に存在していたヴォルデモートの魂の一部でした。つまり、ヴォルデモートは自分自身の分霊箱を壊してしまったのです。この「分霊箱」が破壊されたことが、ハリーが完全に死ぬことを防ぎました。


2. リリー・ポッターの愛の護りの魔法のイレギュラー

ハリー・ポッターが生き延びるもう一つの重要な要因は、彼の母リリー・ポッターが彼を守るために自らの命を犠牲にしたことによって生じた「愛の護りの魔法」です。この魔法は、古代の強力な魔法であり、リリーが自分の命を賭けて息子を守るという行為によって発動しました。

この魔法により、ヴォルデモートはハリーに直接危害を加えることができなくなりました。

しかし、「炎のゴブレット」の終盤でヴォルデモートがハリーの血を使って復活したことが、この魔法の効力を一時的に緩和することになります。

ヴォルデモートは、ハリーの血を使うことで愛の護りの魔法を自分の体内に取り込むことで、ハリーに対して直接的に力を行使できるようになったと考えました。

しかし、これは逆効果を生み出しました。ヴォルデモートがハリーの血を体内に持つことで、彼の命はハリーに繋がり、ヴォルデモートが生きている限りハリーも完全には死なないという状況が生まれたのです。

ハリートヴォルデモートのがぞう
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3. ニワトコの杖の忠誠心とその特殊なルール

「死の秘宝」の一つであるニワトコの杖は、通常の杖よりも特殊なルールに従って忠誠心が移動します。

ニワトコの素材には、ニワトコの木と芯にセストラルの尾の毛が使われています。ニワトコの杖の大きな特徴は、その忠誠心が非常に強く、通常の杖と異なり、持ち主が敗北すると自動的に新たな持ち主に忠誠心が移るという点です。

※ロン・ウィーズリーが一年生の時に使っていたのは、兄チャーリーのお下がりのトネリコの杖です。
トネリコの木で作られた杖は非常に忠誠心が強く、最初の持ち主への忠誠心が揺るがない性質があります。
この杖は、元の持ち主であるチャーリーに強く結びついていたため、ロンが使用しても十分な力を発揮できませんでした。
特にロンが自惚れや悪ふざけの感情で魔法を使おうとすると、その忠誠心が働かず、魔法がうまく発動しなかったのです。
しかし、ロンが純粋な気持ちで助けたいと願ったとき(例:トロールとの戦い)、杖は彼に協力し、正常に魔法を発動させました。

ニワトコの杖は、持ち主が敗北することで忠誠心が新しい持ち主に移ります。ヴォルデモートは、この杖の力を最大限に引き出そうとしましたが、ニワトコの杖の忠誠心は実際には彼にではなく、ハリー・ポッターにありました。

これは、「天文台の塔の戦い」でマルフォイがダンブルドアから杖を奪った後、ハリーがマルフォイから杖を奪ったことで、ニワトコの杖がハリーに忠誠心を移したためです。ヴォルデモートはこの事実に気づかずに、ニワトコの杖を使用しましたが、杖は完全には彼に従っていませんでした。これにより、ヴォルデモートの呪いはハリーに対して完全な力を発揮することができなかったのです。


4. ニワトコの杖のもう一つの性質

ニワトコの杖には、もう一つの重要な性質があります。それは、「死を受け入れた者のみが真の所有者となる」というものです。この性質は、杖の芯に使われているセストラルの尾の毛に由来します。セストラルは死を目撃した者にしか見えない生き物であり、その性質が杖にも反映されています。

ハリー・ポッターは「死を受け入れる」という覚悟を持って禁じられた森に向かいました。この「死を受け入れる」という行為が、ハリーを真のニワトコの杖の所有者にしました。

ヴォルデモートは、死を恐れ分霊箱を作るほど「死を受け入れることができない」人物であったため、ニワトコの杖の真の所有者にはなれなかったのです。このため、ヴォルデモートはニワトコの杖を完全に使いこなすことができず、その結果、ハリーが生き延びることができました。


まとめ

ハリー・ポッターが禁じられた森で生き延びた理由は、以上の4つの要因が奇跡的に重なった結果です。彼の母リリーの愛の魔法、ヴォルデモートが彼の血を使って復活したこと、ニワトコの杖の忠誠心、そしてハリー自身が「死を受け入れた」ことが、彼が完全に死ぬことを防ぎました。

この一連の要因が、ハリー・ポッターが最後にヴォルデモートに勝利するための鍵となったのです。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


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