イギリスについて基本情報から歴史、文化、観光スポットまで徹底解説!【10分でわかる世界の国シリーズ part1】

 英国王室の荘厳さ、シェイクスピアの戯曲、さらには現代のポップカルチャーやスポーツと、さまざまな側面を持つこのイギリス。

この記事では、イギリスの基本情報から歴史、文化、美食、観光スポット、そして現代の魅力に至るまで、10分でしっかり理解できる内容をお届けします!


目次

1. イギリスの基本情報と地理的特徴

まずは、首都や人口などイギリスの基本情報をご紹介します!

イギリス(正式名称:グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)は、ヨーロッパ北西部に位置する島国です。ロンドンを中心に、歴史的な街並みと近代的な都市が融合し、訪れる人々に多彩な顔を見せています。

ちなみに、イギリスのことを「イギリス」と呼ぶ(変な文章だね)のは日本だけです。この「イギリス」という呼び名は江戸時代に伝わったイギリスを指すポルトガル語「Ingrez(イングレス)」が由来だといわれています。

英くん

イギリスが正式名称だと思ってた、、、

筆者

海外では 「the UK」 と呼ぶことが多いんじゃ

基本情報まとめ

項目内容
国名グレートブリテン及び北アイルランド連合王国
首都ロンドン(イングランドの首都)
公用語英語
面積約242,500 km²(本土部分)
人口約6700万人
通貨ポンド(£)
時差日本との時差は通常9時間(夏時間は8時間)
主要都市ロンドン、マンチェスター、エディンバラ、バーミンガム、ブリストル

イギリスは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4国で構成され、それぞれの国ごとに首都が定められ、独自の文化や伝統が息づいています。霧に包まれた湖水地方から、歴史の重みを感じさせる城塞都市、さらには現代アートと音楽の発信地まで、見どころは尽きません。

イギリスを構成する4国の首都                                         イングランドの首都…ロンドン                                                        スコットランドの首都…エディンバラ                                                 ウェールズの首都…カーディフ                                                        北アイルランドの首都…ベルファスト                                         


2. イギリスの歴史

イギリスは、古代ローマの支配から始まり、アングロ・サクソンやヴァイキングの侵入、1066年のノルマン・コンクエストといった大きな転換点を経て、宗教改革や産業革命といった激動の時代を乗り越えて、今の多様で革新的な社会へと発展してきました。

ここでは、そんなイギリスの歴史の流れを、できるだけわかりやすくご紹介します!

古代から中世まで

現在のイギリスとなるブリテン島には、もともとネアンデルタール人などが住んでいました。

そこへ紀元前7世紀ごろケルト人が大陸からやってきて移り住み、鉄器文明をもたらしました。この鉄器文明の影響により部族同士の争いが激しくなりました。その中の有力部族にブリトゥン人がおり、このブリテン島はローマによってブリタニアと名づけられました。

紀元43年ごろ、ローマ帝国がブリタニアに上陸し、都市や道路、公共施設が整備されると、島は一気に近代的な土台を得ました。しかし、ローマの衰退とともにその支配は終わり、5世紀ごろからイギリスにはアングロ・サクソン人が渡り入って新たな王国が次々と誕生します。同時期、北からはヴァイキングが海を越えてやって来て、略奪や交易を通じて現地の文化に影響を与えていきました。

ノルマン・コンクエスト

中世に入ると、イギリス史の中でも大きな出来事が起きます。それが1066年のノルマン・コンクエストです。

フランス大陸からやってきたノルマン人のウィリアムがイングランドを征服し、イングランド王国のノルマン朝ウィリアム一世として即位すると同時に封建制度を導入。

封建制度とは~

封建制度ほうけんせいど)は、君主の下にいる諸侯たちが土地を領有してその土地の人民を統治する社会・封建制度

諸侯たちは、領有統治権の代わりに君主に対して貢納や軍事奉仕などといった臣従が義務づけられ、領有統治権や臣従義務は一般に世襲される。

「封建制」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 2024年12月13日 (金) 01:59最終更新                     URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%81%E5%BB%BA%E5%88%B6

君主であるウィリアム一世がフランス語を用いるノルマン人であったことにより、フランス語やノルマン文化が貴族階級を中心に浸透し、後のイギリス文化に大きな影響を与えることになります。

マグナカルタと2つの戦争による王政の改革

この新体制の下では、権力の集中とその管理のために多くの城や教会が築かれ、国土の統制が強化されました。

しかし、急激な変革は必ずしもスムーズに進んだわけではなく、権力をめぐる対立や内部の混乱が生じる原因ともなりました。

その結果、12世紀には王位継承を巡る争いや貴族間の抗争が頻発し、国民の間で「王も法の下にあるべきだ」という考え方が芽生え始めます。これが後に1215年のマグナ・カルタへと結実し、国王の絶対権力に対する抑制力が確立されることになりました。

その後、中世後期にかけては、フランスとの領土を巡る百年戦争や、国内の王朝争いとして知られるバラ戦争が起こり、内外の戦乱がイギリスの国力に大きな影響を与えました。

英君

バラ戦争って変わった名前だね

筆者

対立していた家の家紋が赤バラと白バラであったことからバラ戦争と呼ばれているぞ

これらの戦争は、旧来の体制の限界を露呈させるとともに、新たな王朝であるテューダー王朝の台頭を促す契機となりました。

チューダー王朝と宗教改革

テューダー王朝の成立後、ヘンリー8世の宗教改革が起こりました。

個人的な離婚問題をきっかけに、ローマ・カトリック教会との決別が進み、イングランド国教会が設立されました。

これにより、国家と宗教の関係が根本的に見直され、国政のあり方にも大きな変革がもたらされました。

筆者

国をまとめるという点で、国政と宗教には深いつながりがあったんじゃ

つづく絶対王政の最盛期と呼ばれるエリザベス1世の時代(1558年~1603年)では、文化・芸術が花開く(ルネサンス)とともに、海外への探検や国際的な軍事的成功があり、イギリスは世界にその存在感を強く示すようになりました。

英君

シェイクスピアの活躍や東インド会社の創設もこの時代のことだよね

立憲君主制の確立

17世紀に入ると、王権と議会の対立が激化し、内戦やチャールズ1世の処刑といった動乱が発生します。

これらの出来事は、一時的に共和国体制の樹立という形で現れますが、1660年の王政復古と1688年の名誉革命を経て、国王の権限は大幅に制限され、近代的な立憲君主制が確立されるに至ります。

~立憲君主制とは~

君主制とは、ある政治共同体において世襲の君主が主権を持つ政治形態であるが、その君主制の分類として、憲法に従って君主の権力が一定の制約を受ける政治体制を立憲君主制と呼ぶ。

「立憲君主制」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』  2025年2月24日 (月) 01:25 最終更新                   URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%8B%E6%86%B2%E5%90%9B%E4%B8%BB%E5%88%B6#:~:text=%E5%90%9B%E4%B8%BB%E5%88%B6%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E3%81%82%E3%82%8B,%E7%AB%8B%E6%86%B2%E5%90%9B%E4%B8%BB%E5%88%B6%E3%81%A8%E5%91%BC%E3%81%B6%E3%80%82
英君

イギリスではこの時始まった立憲君主制が今も続いているんだね

この一連の変化は、国民の権利意識の向上と、法の支配という理念が深く根付く現在のイギリスの基盤を築いたといえます。

産業革命とヴィクトリア朝の躍進

18世紀後半から19世紀にかけて、イギリスは産業革命の最前線に立ちます。

蒸気機関の発明や工場の隆盛により、都市は急速に発展し、世界初の工業大国としての顔を持つようになりました。ヴィクトリア朝時代には、イギリス帝国が世界中に広がり、政治、経済、文化といった面で国際的な影響力を強めます。

現代イギリスへの架け橋

そして20世紀に入り、二度の世界大戦という大きな試練を経験したイギリスは、戦後の復興とともに福祉国家としての側面を強め、かつての帝国主義の終焉とともに多文化共生の社会へと変化していきました。

現在では、EU離脱など新たな課題に直面しながらも、伝統と革新を融合させた社会システムの中で、その歴史的遺産が国民の誇りとして息づいています。



3. 文化と芸術


イギリスは、数世紀にわたる歴史の中で培われた多彩な文化と芸術が、独自の感性として今日も息づいています。ここでは、文学・演劇、音楽、美術・建築、そして映画や日常の伝統といった側面から、イギリスの奥深い魅力に迫っていきます。


1. 文学と演劇

まず思いつくのは、イギリス文学の顔ともいえるシェイクスピア。彼の戯曲は、グローブ座という歴史ある劇場で初めて上演され、数百年経った今でもその普遍的なテーマと美しい言葉遣いで人々を魅了しています。

『ハムレット』や『ロミオとジュリエット』は、恋愛、権力闘争、そして人間の内面に潜む複雑な感情を鮮やかに描き出し、現代の私たちにも大きな示唆を与えています。劇場で生のパフォーマンスとして再現されることで、シェイクスピアの世界はより一層生き生きと伝わり、観客はまるでその物語の一部となる感覚を味わえるのです。

生み出した作品の中に数々の名言を残したシェイクスピアですが、その中でも私の印象に残ったものをいくつか紹介します。

恐れを知らぬ者は真の勇者ではない

William Shakespeare

あけない夜はない

William Shakespeare

愛は万人に、信頼は少数に

William Shakespeare
筆者

どの名言も深いのう

一方、チャールズ・ディケンズは、ヴィクトリア朝時代の社会の矛盾や庶民の苦悩、そして時折垣間見える温かい人情を巧みに紡ぎ出しました。

オリバー・ツイスト』や『二都物語』では、貧困や不正義に対する鋭い批判と共に、人間の持つ希望や再生の力が描かれています。ディケンズの文章は、単なるストーリーテリングに留まらず、当時のイギリス社会のリアルな姿を映し出す鏡として、現代でも多くの読者に共感を呼んでいます。

せっかくなのでチャールズ・ディケンズの名言も1つご紹介します!

病気や悲しみも人にうつるが、笑いと上機嫌ほどうつりやすいものはこの世にない。

Charles John Huffam Dickens

現代においても、イギリスの劇作家や小説家は独自の視点で新たな物語を生み出しています。ブリティッシュ・ノワールや社会問題を鋭く描く現代ドラマは、伝統的な文学と融合しながらも、常に時代の息吹を反映。イギリス文学の深い歴史を知るほど、彼らの作品に込められたメッセージが一層重みを持って感じられるのです。


2. 音楽

1960年代、ビートルズローリング・ストーンズクイーンなど、イギリス発のバンドが世界の音楽シーンに革命を起こしました。

それぞれのバンドは違った特徴を持っており、今なお世界中で世代を超えて愛されています。さらに、これらのバンドは音楽だけでなくファッションやライフスタイルにも大きな影響を与え、今日のポップカルチャーの基盤を作り上げました。

それぞれのバンドの特徴~                                     ビートルズ…シンプルでありながら革新的なアレンジ、斬新なコード進行。                              ローリング・ストーンズ…生々しいロックンロールサウンドと反抗的な姿勢で、音楽のルールを塗り替え。                                          クイーンオペラ的な要素を取り入れた独自のスタイル。

イギリスはロックだけでなく、フォークやパンク、さらには現代のエレクトロニック・ミュージックやグライムといったジャンルも発展しています。

フォークミュージックは、古くから伝わる伝統的な歌や踊りを通じて、地方ごとの風土や人々の暮らしを反映。パンクロックは1970年代に現れ、社会に対する反抗心や自由な精神を象徴するムーブメントとして、多くの若者に衝撃を与えました。

現代のエレクトロニックシーンでは、テクノロジーを駆使した新たな音楽表現が生まれ、世界中のクラブやフェスティバルで盛り上がりを見せています。

英君

イギリスは音楽分野もかなり発展しているんだね


3. 建築

国を知るうえで意外と外せないのが建築。建築様式にはその国の歴史や文化が反映されているといわれています。

ロマネスク建築バロック建築ヴィクトリアン建築など、時代移り変わりとともに多くの建築様式を発展させてきたイギリスですが、中でも有名なのがジョージアン建築です。

ジョージアン建築は18世紀~19世紀初頭に流行した建築様式で、左右対称でバランスの取れたレンガ造りが特徴的な建築様式です。

代表的な建築物としてはロイヤルクレッセントがあります。

ロイヤルクレッセントはバースにあり、美しいアーチ型の建築が見られます。


アフタヌーンティーとパブ文化:日常に根付く英国らしさ

イギリスの魅力は、劇場や美術館だけでなく、日常の中にも息づいています。

午後のひとときに楽しむアフタヌーンティーは、上品なティーカップに注がれた紅茶と共に、スコーンやサンドイッチを味わいながら、ゆったりとした時間を過ごす英国ならではの風習です。

また、パブは単なる飲食店を超えて、地域コミュニティの交流の場としての役割を果たしています。パブでは、友人や近所の人々が集まり、ユーモラスな会話や温かい笑いが交わされる光景が、英国人の豊かな人情を感じさせます。


イギリスの文化と芸術は、シェイクスピアの戯曲に始まり、ビートルズの革新、ターナーの風景画、そしてウエストエンドの舞台と、あらゆる角度からその魅力を発信しています。

また、日常のアフタヌーンティーやパブ文化といった伝統も、英国の豊かな文化的背景を象徴する大切な要素です。

これらのエピソードや背景を紐解くと、イギリスという国がいかに多面的で、時代を超えた魅力を持っているのかが実感できますね。

イギリスの食文化

イギリスの食は、往々にして「シンプルで堅実」と形容されがちですが、実は歴史と多様な文化が育んだ奥深い魅力に溢れています。ここでは、伝統的な英国料理から現代のグルメシーンまで、イギリスの食文化の魅力を紐解いていきます。

1. イングリッシュブレックファスト

イギリスの朝ごはんの代表がイングリッシュブレックファスト。ベーコン、ソーセージ、エッグ、ベイクドビーンズ、グリルドトマト、マッシュルーム…これらが一皿に盛り込まれたボリュームたっぷりの朝食は、忙しい一日の始まりにしっかりとしたエネルギーを与えてくれます。各家庭やパブで微妙にアレンジされるこの朝食は、イギリスならではの「ゆったりとした朝の風景」を象徴する一品です。

2. サンデーロースト

週末の定番とも言える「サンデーロースト」は、家族や友人が集う温かな時間を演出します。

香ばしく焼き上げられたローストビーフやチキンに、ヨークシャープディング、ローストポテト、野菜のロースト、グレイビーソースが絶妙に絡み合い、ひと口ごとに家庭のぬくもりが感じられます。

サンデーローストは、世代を超えて受け継がれる伝統の味として、イギリスの食卓に欠かせない存在です。

3. アフタヌーンティー

先ほども紹介しましたが、イギリスと言えば、午後に楽しむアフタヌーンティーも欠かせません。

上質な紅茶に、スコーン、サンドイッチ、そして繊細なペストリーが添えられたセットは、まるで時間がゆっくりと流れるかのような優雅さをもたらします。

ティーカップに注がれる香り高い紅茶とともに、日常の喧騒から一時の安らぎを味わうこの習慣は、イギリスの上品な生活文化を象徴しています。

4. パブ

イギリスのパブは、単なる飲食店ではなく、地域コミュニティの交流の場としての役割を果たしています。

ここでは、フィッシュ&チップスやシェパーズパイ、ローストサンドイッチなど、庶民に愛される料理が楽しめます。

パブのメニューは、地元の食材を生かした素朴な味わいと、時にユーモラスなメニュー名が特徴で、訪れる人々に温かい笑いと共に心地よい居心地を提供してくれます。

5. カレー

イギリスは、かつての植民地支配を背景に、世界中の料理が取り入れられてきました。特にインド料理は、その代表格と言えるでしょう。意外かもしれませんが、イギリスではカレーが国民的料理として親しまれているんです。

また、ロンドンをはじめとする大都市では、モダンなグルメシーンが急速に発展し、伝統料理と世界各国のエッセンスが融合した革新的なレストランも続々と登場。伝統と革新が共存するイギリスの食文化は、訪れる人々に新たな味覚の冒険を提供しています。


6.地域ごとの伝統料理

冒頭に、イギリスは4つの地域から構成されていると紹介しましたが、4つの地域の食文化にはにはそれぞれ特徴があります!

地域代表料理特徴
イングランドフィッシュ&チップス、ローストビーフシンプルながらもボリューム満点。パブ文化と結びついた家庭的な味わい。
スコットランドハギス、スコッチブロス独特なスパイス使いと、伝統的な羊肉料理。ウイスキーとの相性も抜群。
ウェールズラムチョップ、ウェルシュケーキ山岳地帯ならではの素朴な素材を活かした料理。伝統のレシピが今も息づいている。
北アイルランドアイルランドシチュー、ソーダブレッド温かみのある煮込み料理と、独自のベーキング文化。寒い季節にぴったりの逸品。

特に有名なのがイングランドのフィッシュアンド・チップス

タラなどの白身魚をフライしたものに、チップス(フレンチフライ)を添えたシンプルな料理です。

英君

全部食べてみたい…

5.観光

イギリスは、歴史的建造物、豊かな自然、そして現代的なエンターテインメントが共存する魅力的な国です。

ここでは、主要都市や見どころ、そしてちょっとした旅のコツをご紹介します。

ロンドン

まず、イングランドの首都であるロンドン。ロンドンはまさにイギリス観光の顔であり、古き良き伝統と最新のエンターテイメントが共存する街です。

街を歩けば、バッキンガム宮殿ウェストミンスター寺院ビッグ・ベンといった歴史的名所がひときわ目を引きます。

タワー・オブ・ロンドンでは、中世の囚人伝説や王室の宝物に思いを馳せながら、当時の息吹を感じることができます。

また、ロンドンのウエストエンドでは、世界クラスのミュージカルや演劇が毎晩繰り広げられ、夜の街はまるで生きたアートの舞台のよう。カフェやマーケットも数多く、流行のショップやストリートフードを楽しみながら、散策するだけでも心が躍る場所です。

  • 必見スポット
    • 【ビッグ・ベン&国会議事堂】英国政治の象徴。夜になるとライトアップされ、幻想的な風景に。
    • 【ロンドン塔】王室の歴史と伝説が詰まった城塞。
    • 【大英博物館】エジプトのミイラからロゼッタストーンまで、世界の知識が集結。

旅のヒント
地下鉄「チューブ」で移動するのが基本。雨の日が多いので、折りたたみ傘は必需品!また、パブでの軽食とビールは、現地の雰囲気を味わう絶好の機会です。

エディンバラ

次に紹介するのは、歴史と風格を感じさせるスコットランドの首都、エディンバラです。街のシンボルであるエディンバラ城は、丘の上にそびえ立ち、その厳かな佇まいはまさに「中世の要塞」の名にふさわしい雰囲気を放っています。ここではスコットランド王冠や伝説の「運命の石」も展示されており、歴史の深みをじっくりと堪能できます。

そして、ロイヤル・マイルを歩けば、石畳の道と歴史ある建物が続き、まるでタイムスリップしたかのような気分に。カフェやパブでスコットランド名物のハギスに挑戦してみるのも旅の醍醐味です。

英君

ハギスってなに?

筆者

ハギスは羊の内臓のミンチをハーブなどとともに羊の胃袋に詰めて茹でたり蒸したりしたものじゃ。

英君

羊の胃袋…

また、8月には世界最大級の芸術祭「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」が開催され、街全体がアートとパフォーマンスに染まります。夜になると、ホラー好きにはたまらない「ゴーストツアー」もおすすめ。幽霊伝説が残る地下通路を巡りながら、スコットランドならではのダークな歴史に触れるのも一興です。

  • 必見スポット:
    • 【エディンバラ城】岩山の上にそびえ立つ城。歴史の重みを肌で感じることができます。
    • 【ロイヤルマイル】城とホリールード宮殿を結ぶ歴史的な通り。
    • 【フェスティバルシーズン】夏には、エディンバラ・フェスティバルが街を華やかに彩ります。

旅のヒント
石畳の道を歩く際は、歩きやすい靴がマスト。伝統的なパブでハギスを試してみるのもおすすめです。

リバプール

次に紹介するのが世界的に有名なバンド「ビートルズ」の故郷、リバプール。街を歩けば、彼らの足跡をたどることができる「ビートルズ・ストーリー」や「キャヴァーン・クラブ」などのスポットが点在しています。ビートルズファンでなくても、その影響力の大きさに驚くこと間違いなしです。

リバプールは音楽だけでなく、歴史的にも重要な港町として栄えた場所。かつて貿易の中心地だったアルバート・ドック周辺には、美術館や博物館が立ち並び、街の歴史を知るのにぴったりのエリアです。海沿いの風を感じながら、のんびりと散歩するのも気持ちがいいもの。

そして、サッカーファンにとっては、リバプールFCとエヴァートンFCという名門クラブの本拠地としても有名。アンフィールド・スタジアムでの試合観戦は、サポーターの熱気と興奮を肌で感じられる、まさに一生の思い出になる体験です。

  • 必見スポット:
    • 【アルバート・ドック】歴史的な倉庫群がリノベーションされ、レストランや博物館、ショップが集うエリア。リバプールの港町らしい開放感が楽しめます。
    • 【アンフィールドスタジアム】リバプールFCの本拠地。熱狂的なサポーターの情熱を体感できる、スポーツファン必見。
    • 【ビートルズ・ストーリー】世界的に有名なビートルズの軌跡を辿る博物館。彼らの音楽や人生が、まるでライブのように感じられます。

旅のヒント
ビートルズの足跡を辿るツアーに参加してみるのもおすすめ。港町ならではの海風を感じながら、アルバート・ドック周辺でのんびり散策すると、リバプールの新たな魅力に出会えるかもしれません。

湖水地方


湖水地方は、イングランド北西部、カンブリア州に広がる自然の宝庫です。都会の喧騒を離れ、広大な湖とそびえる山々に抱かれたこの地域は、イギリスが単なる都市国ではなく、豊かな自然と詩情に満ちた田園風景を誇る場所であることを象徴しています。

湖水地方を訪れると、ウィンダミア湖、デアベント湖、コンニストン湖といった透明度の高い湖面に映る雄大な山々が目の前に広がります。まるで自然が描いた一枚の絵画のような風景は、心を穏やかにさせるだけでなく、歩くたびに新たな発見と感動をもたらしてくれます。

また、この地域は詩人ウィリアム・ワーズワースとの深い縁でも知られており、彼の詩にインスピレーションを与えた自然の美しさを、今もなお感じることができます。歴史ある小さな村々や、地元の温かいパブで味わう伝統料理は、都会では決して味わえない、ゆったりとした時間を提供してくれます。

旅のヒント
自然豊かな景色を堪能するならレンタカーがおすすめ。風景画のような風景に、心も体もリフレッシュされること間違いなしです。

6. 現代のイギリス

王室と現代社会

英国王室は、伝統と格式を保ちながらも、時には現代的なエンターテインメントやチャリティ活動を通じて、国民との絆を深めています。テレビで生中継される王室行事や、王室にまつわるエピソードは、国内外で常に話題に上がります。

スポーツとレジャー

  • サッカー:プレミアリーグは世界中で熱狂的なファンを持ち、各クラブのストーリーはまるでドラマのよう。
  • クリケット・ラグビー:英国ならではのスポーツも多く、特にクリケットは夏の風物詩。
  • パブ文化:歴史あるパブでは、地元の人々が集い、スポーツ観戦や軽食を楽しむなど、英国ならではの社交場となっています。

ファッション&音楽シーン

ロンドンは、ファッションと音楽の最先端を走る都市。ストリートファッションからハイブランドまで、幅広いスタイルが融合し、次々と新しいトレンドを生み出しています。音楽フェスティバルやライブハウスも多数存在し、世界中からクリエイティブな才能が集結する場所として注目されています。


7. イギリス豆知識

最後に、イギリスに関する豆知識をご紹介します!

筆者

面白い雑学ばかりじゃぞ

1. ビッグベンの名前の秘密

「ビッグベン」と聞くと時計塔そのものを指していると思われがちですが、実はこの名前は塔内にある巨大な鐘そのもののことを指します。時計塔は現在「エリザベス・タワー」と呼ばれており、歴史ある建物の一部となっています。

2. 世界最古の地下鉄

ロンドン地下鉄(通称「チューブ」)は、1863年に開業し、世界最古の地下鉄として知られています。当時の革新的な交通システムは、その後の都市交通網の発展に大きな影響を与えました。

3. 王室の公式な誕生日

イギリス王室は、実際の誕生日とは別に「公式の誕生日」を祝います。理由は、春先(実際の誕生日である4月など)は天候が不安定なため、より晴れやかな6月頃に盛大な式典を行うという実用的な配慮からです。

4. タワー・オブ・ロンドンの意外な歴史

ロンドンの象徴ともいえるタワー・オブ・ロンドンですが、かつては王室の動物園として使われ、珍しい動物たちが飼育されていた歴史があります。そのため、現在でもタワー内の展示や伝説に「不思議な物語」が多く存在します。

5. 伝説の老舗パブ「Ye Olde Trip to Jerusalem」

ノッティンガムにある「Ye Olde Trip to Jerusalem」は、伝説上イギリス最古のパブのひとつとされています。岩をくり抜いて作られたその店内は、歴史を感じさせる趣があり、地元の人々だけでなく観光客にも人気のスポットです。

8. まとめ

これまで、イギリスという国について基本情報から歴史、文化、観光スポットまで解説してきました!

イギリスは、伝統と革新が絶妙に融合した国です。王室の格式、歴史の重み、そして現代のポップカルチャー。

この記事が、あなたの旅の計画や英国文化への理解を深め、「このサイト、分かりやすくて面白い!」と感じてもらえる一助となれば幸いです。

次回の「1か国10分でわかる」シリーズでは、また新たな国の魅力をお届けします。どうぞご期待ください!



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この記事を書いた人

理系の大学生です。将来に向けた経験値を増やすためのチャレンジの一環としてブログの作成に取り組んでいます。

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