- 本記事にはネタバレが含まれます。
サッカーの常識を覆すコンセプトを掲げた「ブルーロック」。その中心にある「エゴ」というテーマは、選手たちの成長や葛藤を描く物語の核となっています。
ブルーロックの254話で登場した新たな考え方、「自分型エゴ」と「世界型エゴ」。
この二つの違いがうまく理解できなかった読者の方も少なくないのではないでしょうか?
この記事ではこの二つのエゴの違いを解説していきます。
「自分型エゴ」と「世界型エゴ」とは
「自分型エゴ」と「世界型エゴ」とは潔 世一が考えた二つのタイプの精神性であり、どちらの考え方をもってプレーをする方が自分の能力を発揮しやすいかを考えたタイプ仮説です。
自分型エゴ
自分型エゴは、自分自身の感情やこだわりを最優先するタイプのエゴです。この型に属する選手は、ゴールを決めたときの達成感や、自らのプレーが輝く瞬間を追い求めます。彼らにとって、サッカーとは「自分が主役」であり、他者や環境は二の次です。彼らは自分の「快感」を追求し、自分にとっての価値を重視します。
この自由なスタイルは、時にチームの戦術と衝突するリスクも抱えています。
●該当キャラ・・・蜂楽、士道、國神、糸師凛
世界型エゴ
世界型エゴは周囲の環境やチーム全体の動きを考慮したタイプです。彼らは「目標を達成する」ことを目的に、戦術的かつ戦略的にプレーします。自分自身だけでなく、他者との連携やチーム全体の最適化を図るのが特徴です。
世界型エゴを持つ人間のプレーはチームにとって大きな武器となりますが、自分型エゴの選手と対立する場面も見られます。
●該当キャラ・・・潔、氷織、カイザー
「自由型」と「不自由型」
人間は環境によってもパフォーマンスが変わってきます。
「自由型」は無数な選択肢の中で自分で決めて自分で方程式を組み立てて『自由』な環境の方が能力を発揮しやすい 『自由』志向の人間です。
「不自由型」はすでに決められたルールや役割の中からそれを忠実にクリアしたりそれを打破しようというエネルギーを生み出したりして『不自由』な環境の方が能力を発揮しやすい『不自由』志向の人間です。
●自由型の該当キャラ・・・蜂楽、潔、士道
●不自由型の該当キャラ・・・カイザー、國神、糸師凛
「自分型エゴ」と「世界型エゴ」の違い
ブルーロックの世界において、「自分型エゴ」と「世界型エゴ」はサッカー選手としての在り方を大きく分ける2つの方向性を示しています。この2つのエゴは、選手がプレー中にどのような価値観を基準に行動するかを象徴しています。それぞれの違いを具体的に見ていきましょう。
価値観の基準
- 自分型エゴ
自分型エゴの選手にとって、最も重要なのは「自分にとっての価値」です。彼らは、自分の感情、こだわり、快感を重視し、他者や環境よりも、自分が感じる達成感や満足感を追求します。ゴールを決めた瞬間の喜びや、自分の力でチームの流れを変えることが彼らの最大のモチベーションです。
→「自分がやりたいからやる」プレーが、最大限のパフォーマンスにつながります。 - 世界型エゴ
一方で、世界型エゴの選手は「世界に対しての価値」を重視します。彼らは自分がどのように周囲に貢献できるか、また、チームや観客から見てどのような功績を残せるかを優先します。個人の感情や感性よりも、外部から評価される目標達成を重要視するため、戦略的な思考や計画性が特徴です。
→「世界にとって必要だからやる」プレーが、彼らの力を引き出します。
役割
- 自分型エゴ
自分型エゴの選手は、チームの中で「圧倒的な個」の存在です。彼らは、自らの力で試合を決めるヒーロー的役割を担うことが多いです。しかし、その一方で、他の選手が持つ役割や意図を軽視することで、孤立するリスクも抱えています。ブルーロックの物語において、自分型エゴは「自分のエゴを確立する」ことがテーマとなっています。 - 世界型エゴ
世界型エゴの選手は、チーム全体を見渡しながら「リーダーシップ」や「戦略家」として機能します。他の選手をうまく利用し、自分の目的を達成することが得意です。周囲との連携を重視することで、試合全体をコントロールする力を持っています。
短所
- 自分型エゴ
短所としては、チームプレーを無視してしまうことで、周囲との調和を乱す可能性が挙げられます。特に戦術が重要な局面では、チーム全体の流れを無視したプレーが逆効果になることもあります。 - 世界型エゴ
一方で、世界型エゴの選手は、自分の個性が埋もれてしまうリスクがあります。他者を活かしすぎるあまり、自分の存在感が薄れることがあり、個人の力を十分に発揮できない場合もあります。
自由型・不自由型、自分型エゴ・世界型エゴ 診断テスト
以下の質問に直感で答えてください。それぞれの質問には a と b の選択肢があります。最も自分に近いと思うものを選んでください。テスト終了後に結果を確認しましょう!
【自由型 or 不自由型】診断セクション
- 新しいことを始めるとき、どのようにアプローチしますか?
a. 自分で手を動かしながら試行錯誤する方が性に合う。
b. 他の人のやり方を参考にしてから進める方が安心する。 - 複数の選択肢がある場合、どう感じますか?
a. 選択肢が多い方が、自由に選べる楽しさを感じる。
b. あらかじめ選択肢が絞られている方が集中しやすい。 - 大きなイベントの前、準備段階でのあなたの行動は?
a. その場での状況に柔軟に対応するために、あえて準備を控える。
b. スムーズに進めるために、事前にしっかり準備を整える。 - 環境が急に変わったとき、あなたはどう対処しますか?
a. 新しい状況を楽しみながら、自分なりのやり方を模索する。
b. 適応のために一歩ずつ計画的に行動する。 - あなたにとって「楽しい仕事」の条件はどれに近いですか?
a. 毎日違うことが起きて、新鮮な発見があること。
b. 一つのことをじっくり深めて成果を出せること。
【自分型エゴ or 世界型エゴ】診断セクション
- 目標に向かうときのモチベーションはどちらに近いですか?
a. 自分自身の成長や満足感を得ること。
b. チーム全体や周囲の成功に貢献すること。 - あなたが一番誇らしく感じる瞬間は?
a. 誰にも頼らず、自分だけで成功を収めたとき。
b. 他者と協力して一緒に大きな成果を達成したとき。 - 計画を立てる際、重視するポイントはどれですか?
a. 自分にとってワクワクする要素が入っているかどうか。
b. 周囲やチームにとって最善の選択肢が含まれているかどうか。 - トラブルが起きたとき、どちらの行動に近いですか?
a. 他人を頼らず、自分のスキルと経験を最大限に活かして解決する。
b. 周囲の意見を集め、みんなでベストな解決策を模索する。 - あなたにとっての「成功」とは何ですか?
a. 自分の理想を叶えた結果。
b. 他者や社会から認められる結果。
診断結果のチェック
- 自由型・不自由型
- aが多い:自由型
- bが多い:不自由型
- 自分型エゴ・世界型エゴ
- aが多い:自分型エゴ
- bが多い:世界型エゴ
主人公感とは
ブルーロック191話で出てきた『主人公感』についても解説していきます。
主人公感とは「挑戦的集中(FLOW)」に至るメンタリティであり、人間のトップパフォーマンスに必要不可欠なピースです。自分自身の物語の主人公になることで、集中力が格段に伸びることです。
ナルシズムと近いものだと考えられます。
まとめ
自由型と不自由型、自分型エゴと世界型エゴはそれぞれが独立した概念ではなく、組み合わせによって選手の個性や強みが生まれます。ブルーロックのキャラクターたちは、自分に合った環境や価値観を見つけることで、最大限の力を発揮しています。読者自身も、この分類を通じて、自分の適性や理想的な環境について考えてみると新たな発見があるでしょう。
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